◎ドイツ金属産業労組(IGメタル)は200万人以上の組合員を擁する欧州最大の労働組合である。
ドイツ金属産業労組(IGメタル)の組合員(ドイツ通信社)

ドイツ最大の労働組合である「ドイツ金属産業労組(IGメタル)」は17日、今年後半の労使交渉で7%の賃上げを求めると発表した。

IGメタルは200万人以上の組合員を擁する欧州最大の労働組合である。

IGメタルの書記長は声明で、「物価が高止まりしていることを考慮し、会社に最低7%の賃上げを勧告する予定だ」と明らかにした。

また書記長は「前回の交渉後に支給された一時金は進行中のインフレに食い尽くされた」と述べた。

IGメタルと会社は22年後半、2年間で計8.5%の賃上げと、1人あたり3000ユーロの一時金(非課税)を支給することで合意した。

政府は当時、「インフレの嵐」を食い止めるため、非課税の一時金支給に熱心であった。

IGメタルは今回、7%の賃上げ、一時金、1年契約を要求するとしている。

ドイツでは通常、賃金協定は使用者団体と部門全体をカバーする労組との交渉で打ち出され、全国の企業に適用される。IGメタルと使用者の協約は9月末で失効する。

ドイツの5月のインフレ率は前年同月比で2.4%増。昨年初めの9%から低下し、中銀の目標値に近づいた。

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