◎検察と警察の合同チームは5州で家宅捜索を行い、このネットワークに関与したドイツ、トルコ、モロッコ、コソボの国籍を持つ女4人と男3人を逮捕した。
ドイツ、首都ベルリンの警察官(Getty Images)

ドイツ連邦検察は31日、シリアにおけるイスラム国(ISIS)の活動に資金を提供したとされるネットワークのメンバー7人を逮捕したと発表した。

それによると、検察と警察の合同チームは5州で家宅捜索を行い、このネットワークに関与したドイツ、トルコ、モロッコ、コソボの国籍を持つ女4人と男3人を逮捕したという。

連邦検察は声明で、「容疑者たちは外国のテロ組織を支援した罪および、輸出法違反に問われる可能性がある」と述べている。

検察はこの7人がシリアのISIS構成員2人のテレグラム(暗号化メッセージアプリ)による寄付集めを仲介したと主張している。

それによると、7人はテレグラムで寄付を募り、集まった資金をISISに送金したという。

検察は声明の中で、「この資金はシリア北部にある2つの難民キャンプに収容されているISIS構成員への物資供給に割り当てられた」と述べている。

検察によると、少なくとも6万5000ユーロ(約1000万円)がこのネットワークを通じてシリアに送金されたという。

この事件はインターネット上で「ISISに資金を提供している組織がある」という告発に基づいており、検察はこれに関与した組織及び個人が所有する90以上の財産を調査しているようだ。

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