◎連邦警察は西部の都市コブレンツ在住の男を反スパイ法で逮捕した。
ドイツ軍の機密情報を不正に入手し、ロシアの諜報機関に渡したとされるドイツ人が逮捕された。警察当局が9日、明らかにした。
それによると、連邦警察は西部の都市コブレンツ在住の男を反スパイ法で逮捕したという。男の氏名は個人情報保護法に基づき、トーマス・Hとだけ記されている。
警察は容疑者のアパートと職場を捜索した。
連邦検察は声明で、「この男はドイツ軍の装備品、情報技術、サポートを担当するオフィスに勤務している」と明らかにした。
容疑者は今年5月頃から西部にあるロシア領事館と首都ベルリンの在ロシア大使館を数回にわたって訪問し、ロシア側に接触・協力を申し出たという。
検察はこの事件について、「容疑者はある時、職業上知り得た機密情報をロシアの諜報機関に転送する目的で大使館職員に伝えた」と述べている。
この捜査には軍当局と諜報機関も参加した。