◎ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京、ローマ、ブリュッセル、ウィーン、マドリード、ソフィアなど、世界各地の都市で同様のデモが行われた。
2022年2月27日/ドイツ、ベルリンで開催された反戦抗議デモ(Getty Images/AFP通信)

2月27日、ドイツの首都ベルリンでロシアのウクライナ侵攻に抗議する猛烈なデモが開催され、10万人以上が参加した。

人々はウクライナとの連帯を示す青と黄色の服を身に着け、ウクライナの国旗を振り回し、ウラジーミル・プーチン大統領に撤退を要求した。

ベルリン警察はデモ参加者を10万人以上と見積もっているが、デモを主催した団体は50万人以上が参加したと発表している。

警察は予想よりはるかに多くの市民が参加したため、デモのために割り当てていたスペースを急遽拡大したと明らかにした。

デモ隊は「第三次世界大戦反対」「殺人鬼を阻止せよ」「ドイツはウクライナの横に立っている」などと書かれたポスターを掲げ、ブランデンブルク門周辺で声を上げた。

AFP通信の取材に応じた女性は、「ドイツは民主主義のために立つと示すことが重要」と語った。「プーチンを収容所に送る時が来ました!」

ベルリン在住のウクライナ人男性はドイツ通信社の取材に対し、「ウクライナは絶対に負けない」と述べた。

一部の抗議者はドイツ政府がウクライナへの武器供与を開始したことを評価する一方、「もっとできることがある」と政府にさらなる行動を求めた。

オラフ・ショルツ首相はウクライナ軍への武器供与、他国と同様の制裁、ロシアとドイツを結ぶガスパイプライン「ノルドストリーム2」の運用開始に向けた承認手続きを停止している。

キエフに母親がいるというウクライナ人のモイセーエワ氏はアルジャジーラの取材に対し、「ロシアに失望している」と語った。「プーチンにはウンザリです。彼を倒すためにはもっと強力な制裁が必要です」

ニューヨーク、ロンドン、パリ、東京、ローマ、ブリュッセル、ウィーン、マドリード、ソフィアなど、世界各地の都市で同様のデモが行われた。

一方、モスクワやサンクトペテルブルグの市民は数千人の逮捕者を出したにもかかわらず、27日にも反戦抗議デモを展開した。現地メディアによると、逮捕者は全国で5,000人を超えたという。

サンクトペテルブルクのデモに参加した男性はAP通信に、「殺人鬼を追放する時が来た」と語った。「あの血まみれの怪物からウクライナを守ってください。私たちは戦争など望んでいません」

ロシア外務省は抗議デモに参加した市民を「少数派」と呼び、国民の大多数は侵攻を支持していると主張した。

サンクトペテルブルクの重武装した治安当局はデモ隊をひっくり返し、押さえつけ、数十人をバンに引きずり込み、どこかに走り去った。

モスクワでも同様の取り締まりが展開され、ソーシャルメディアには当局者が数人の女性を地面に投げつけた後、引きずっていく様子が映し出された。

プーチン大統領は核兵器の使用をちらつかせて西側を威嚇しているが、一部の専門家はウクライナ軍が負ける可能性は低いと予想している。

ロシアはウクライナ東部国境付近に17万~19万の兵士を集めたと推定されているものの、ウクライナ軍の兵士数は予備兵を含めると40万~45万人と推定されており、1日2日で首都キエフが陥落するとは考えにくい。

またウクライナ軍は孤立無援のロシア軍とは対照的に西側諸国から武器や支援物資を連日受け取っており、地の利もある。

ウクライナ軍の戦力:推定
▽軍人数:500,000人
▽即戦力:200,000人
▽予備兵:250,000人
▽準軍組織:50,000人

空軍
▽戦闘機/迎撃機:69機
▽タンカー艦隊:0
▽ヘリコプター:112機
▽攻撃ヘリ:34機

陸軍
▽戦車:2,596両
▽装甲車両:12,303台
▽自走砲:1,067台
▽曳航砲:2,040台

海軍
▽航空母艦:0
▽ヘリ空母:0
▽駆逐艦:0
▽フリゲート艦:1隻
▽潜水艦:0

ロシア軍の戦力:推定
▽軍人数:1,350,000人
▽即戦力:850,000人
▽予備兵:250,000人
▽準軍組織:250,000人

空軍
▽戦闘機/迎撃機:772機
▽タンカー艦隊:20隻
▽ヘリコプター:1,543機
▽攻撃ヘリ:544機

陸軍
▽戦車:12,420両
▽装甲車両:30,120台
▽自走砲:6,574台
▽曳航砲:7,571台

海軍
▽航空母艦:1隻
▽ヘリ空母:0
▽駆逐艦:15隻
▽フリゲート艦:11隻
▽潜水艦:70隻

核兵器
▽配備核弾頭:1,625発
▽その他核弾頭:4,630発

グローバル・ファイヤーパワー(Global Firepower)より

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