◎欧州委員会のヨハンソン委員(内務担当)は今月初め、ガザ戦争が欧州のクリスマス休暇におけるテロ攻撃のリスクを高めていると警告していた。
ドイツとオーストリアの治安当局がクリスマスと年末年始の警備を強化している。
ドイツ西部ケルンの大聖堂では23日、テロの脅威が高まっているとして警察が緊急配備された。
ドイツ通信社(dpa)は内務省報道官の話しとして、「市民はクリスマス・イブを祝うことができる。クリスマスは恐怖に支配されない」と伝えている。
治安当局はケルン大聖堂への観光目的での訪問を禁じた。dpsによると、同大聖堂は複数の礼拝を予定通り行ったという。周辺には機動隊と探知犬が配備された。
ケルン大聖堂の司教は記者団に対し、「ここは国内で最も安全な教会である」と語った。
隣国オーストリアでも首都ウィーンの教会やクリスマスマーケットの警備が強化された。
地元メディアは情報筋の話しとして、「警察はイスラム過激派の脅威が高まっているとして、クリスマスの治安対策を強化している」と報じた。
dpaによると、ケルン警察は「大晦日にテロが起きる」という出自不明の情報を入手したため、クリスマス前に予防措置を取ったという。
EUの執行機関である欧州委員会のヨハンソン(Ylva Johansson)委員(内務担当)は今月初め、イスラエルとパレスチナ・ガザのハマスによる戦争が欧州のクリスマス休暇におけるテロ攻撃のリスクを高めていると警告していた。