◎ドイツの結婚年齢は男女ともに18歳以上である。
ドイツの憲法裁判所は29日、児童婚を禁止する法律が「配偶者双方が成人になった後に婚姻関係を継続できる可能性を除外」しているため、改正が必要と裁定した。
メルケル政権は2017年、海外で結婚させられた少女を保護する取り組みの一環として、児童婚禁止法を成立させた。
ドイツには2015~16年のシリア難民危機で大量のシリア・イラク・アフガン難民が流入した。
憲法裁判所は29日に公開した書簡の中で、「この法律は他国で行われた児童婚について、事情を吟味することなく無効とすることができる」と述べている。
また裁判所は「18歳未満で結婚した個人がドイツに入国した時点で法律を満たしていた場合、婚姻関係を維持できるはずだ」と指摘した。
ドイツの結婚年齢は男女ともに18歳以上である。
憲法裁判所は離婚後の配偶者扶養に関する規定についても、法律を改正する必要があると裁定。政府と連邦議会に2024年半ばまでに必要な手続きを終えるよう命じた。
シャリア(イスラム法)の一般的な解釈における女子の結婚可能年齢は9歳である。
多くのイスラム国家が結婚年齢を15~18歳としているが、地方ではそれ以下の結婚が常態化している。