◎事故はザクセン州ゲルリッツ郊外の道路で25日の夕方に発生。非番の警察が不審なバンを発見した。
ドイツの警察は26日、ポーランド国境付近で移民とみられるシリア人29人を乗せたバンが暴走し、パトカーに衝突したと発表した。
当局によると、事故はザクセン州ゲルリッツ郊外の道路で25日の夕方に発生。非番の警察が不審なバンを発見したという。
ドイツ通信社(dpa)は目撃者の話しとして、「パトカーがバンの前に入って停止を求めたものの、バンに追突され、路肩に転落した」と報じている。
バンはパトカーを突き落とした後、道路上で停止。運転手は徒歩で逃走した。
ザクセン州警察の報道官は記者団に対し、「運転手を現行犯逮捕し、バンに乗車していたシリア人男性13人、女性6人、子供10人を保護した」と語った。
29人とパトカーに乗車していた警察官にケガはなかった。
報道官は「バンが国境を越えた経緯を調べている」と述べ、主に中東の亡命希望者が利用するバルカンルートを通った可能性があるという見方を示した。
逮捕された運転手は50歳で、パレスチナ人もしくはシリア人と伝えられている。警察は密入国、公務執行妨害、道路交通法違反の疑いで捜査を進めている。