◎ラシェット氏はキリスト教民主同盟(CDU)の党首と西ヨーロッパを代表する工業地帯であるノルトライン=ヴェストファーレン州の州首相を務めている。
9月5日、ドイツのアンゲラ・メルケル首相は今月26日に予定されている総選挙ではキリスト教民主同盟(CDU)の党首を務めるアルミン・ラシェット氏を全面的に支持すると表明した。
ラシェット氏は西ヨーロッパを代表する工業地帯であるノルトライン=ヴェストファーレン州の州首相も務めている。
メルケル首相とラシェット州首相は5日、7月の洪水で深刻な被害を受けた同州のハーゲンやシャルクスミューレなどを視察した。
メルケル首相はハーゲンの記者団に対し、「ラシェット州首相はドイツ最大の州をうまくリードしています」と語った。「西ヨーロッパ最大の工業地帯を率いることができる人は、ドイツの首相もうまく務めるでしょう..」
ドイツとCDUを率いてきたメルメル首相は議会選挙で4期連続勝利を収めたが、2018年に5期目はないと述べ、政界から身を引くと明らかにした。
一方、CDUの党首を務めるラシェット州知事は、世論調査で中央左派の社会民主党に後れを取っている。ラシェット州知事はここ数カ月の選挙活動で小さな失敗を繰り返し、CDUの支持率は急落した。
社会民主党の支持率は、現政権の副首相兼財務大臣を務めるオラフ・ショルツ議員の人気に支えられている。
メルケル首相は会見の中で、「公務と選挙を両立させる必要がある」と強調した。「政府は国民のために働かなければなりません。私はコロナウイルス対策、被災地の復旧と支援、選挙、そしてラシェット州首相をサポートします...」
ポリティコ社の世論調査:9月3日時点>
・社会民主党:25%(2カ月前から9%↑)
・CDU:21%(2カ月前から8%↓)
・緑の党:17%(2カ月前から2%↓)
・自由民主党:13%(2カ月前から1%↓)
・ドイツのための選択肢:11%(2カ月前から1%↑)
・左翼党:7%(2カ月前と同じ)