◎7月27日、ドイツ西部ノルトライン=ヴェストファーレン州のレーバークーゼンにある化学工場で爆発が発生し、少なくとも1人が死亡、31人が負傷した。
7月27日、ドイツ西部ノルトライン=ヴェストファーレン州のレーバークーゼンにある化学工場で爆発が発生し、少なくとも1人が死亡、31人が負傷した。
レーバークーゼンの当局者によると、爆発は27日の現地時間午前9時40分頃に発生したという。火災は約4時間後に鎮火し、消防当局は行方が分かっていない4人の捜索を開始した。
爆発はケムパークサイトと呼ばれる公園の廃棄物管理施設内にある貯蔵タンクで発生した。
火災発生直後、ドイツ連邦市民保護災害支援局は声明で、この事件を「極度の脅威」に分類すると発表した。しかし27日午後、消火活動を行ったケルン消防署は、「現場周辺の大気汚染(環境測定)の測定値はいかなる種類の異常も示さなかった」と報告した。
レーバークーゼンは午後の声明で、「爆発は溶剤の貯蔵タンクで発生した」と述べた。
一方、警察は負傷者31人のうち5人が集中治療室で治療を受けていると明らかにした。
ケムパークサイトの責任者は記者団に対し、「悲劇的な事故で犠牲になった従業員とその家族に哀悼の意を表します」と述べた。「私たちは関係当局と協力して爆発の原因を調査しています...」
ドイツ通信社によると、爆発現場付近にあった3つの貯蔵タンクは完全または部分的に破壊されていたという。爆発の原因は調査中。
爆発音は数キロ先まで届いたと伝えられている。警察はケムパークサイトに通じる道路だけでなく、周辺の主要高速道路も数時間封鎖した。
ドイツ通信社は、「当局は周辺地域の住民に窓を閉め、自宅にとどまるよう促し、屋外に置いていた果物や野菜を食べる場合はしっかり水洗いするよう呼びかけた」と報じた。
レーバークーゼンにはドイツを代表する化学工業および製薬会社のバイエルの本社がある。人口は約163,000人。多くの住民がこの地域の最大の雇用主であるバイエルで働いている。
レバークーゼンの市長は爆発を悲劇と呼び、行方不明者が生存していることを願っていると述べた。
ノルトライン=ヴェストファーレン州レーバークーゼン、ケミカルパーク