▽警察によると、これまでに5人が死亡、200人が負傷し、うち少なくとも41人が重傷だという。
ドイツ中部ザクセン・アンハルト州マクデブルクで21日、クリスマス市に車が突っ込んだ事件の追悼式が営まれた。
この事件は20日の午後7時過ぎに発生。50歳の男が運転する車がクリスマス市の会場に突っ込んだ。
警察によると、これまでに5人が死亡、200人が負傷し、うち少なくとも41人が重傷だという。
追悼式は市内の大聖堂で行われ、犠牲者の遺族や関係者、シュタインマイヤー(Frank-Walter Steinmeier)大統領も参列した。
事件の発生時刻である午後7時4分に教会の鐘が鳴り響いた。
大聖堂の前には大型スクリーンが設置され、数百人がその様子を見守った。
市の中央広場には献花台が設けられ、数百人が花を供え、ろうそくを灯した。
群衆の中には極右政党のスローガンが書かれた横断幕を持った人々もいた。
容疑者はサウジアラビアから移住してきた50歳の男で、イスラム教を批判する活動を行ってきたとされる。容疑者は現場で警察に自首した。
州検察は21日の記者会見で、「容疑者は5件の殺人と205件の殺人未遂容疑に問われている」と述べた。
それによると、容疑者はドイツにおけるサウジアラビア移民・難民の扱いに不満を持っていた可能性があるという。
ショルツ(Olaf Scholz)首相率いる与党・社会民主党とメルケル前政権の最大野党・キリスト教民主同盟(CDU)は移民を積極的に受け入れてきた。