◎ベルリン・ミュンヘン・フランクフルトなどの主要駅で混雑が報告された。
ドイツの鉄道運転士を代表する労働組合GDLが7日遅くに24時間ストライキを開始した。
ドイツ通信社(dpa)によると、ベルリン・ミュンヘン・フランクフルトなどの主要駅で混雑が報告されたという。
GDLはドイツ鉄道(国鉄)との交渉が決裂したことを受け、7日22時~8日22時までストを決行。貨物列車のストは7日18時から始まった。
ドイツ鉄道はダイヤを一部変更。利用者に対し、最新の運行状況を確認するよう呼びかけた。
また同社はストが終わる9日に利用者が集中する可能性があると警告した。
ミュンヘンを含む南部の一部地域では吹雪により多くの路線が遅延、大混乱となった。
GDLとドイツ鉄道の交渉は先月24日に決裂。GDLは本格的なストを決行するか否かを決める組合員投票を開始しており、結果は19日に確定する予定だ。
GDLは減給なしで労働時間を週38時間から35時間に削減するよう会社側に求めている。会社はこれを拒否し、11%の賃上げを提案したとされる。
ドイツ鉄道労組は限定的なストを使って会社側に圧力をかける戦術をよく使う。GDLは先月16日にも20時間ストを行った。
GDLのストは今年最後になる見込み。
バイエルン州のラジオ局はGDL書記長の声明を引用し、「会社側が要求を拒否した場合、来年初頭により長く、より激しいストを行う可能性がある」と報じた。
dpaによると、GDLの書記長は東部ポツダムで8日に行われた集会に参加した際、「ドイツ鉄道の幹部を(ストで)打ち砕く」と述べたという。