ドイツ・ビーレフェルト刺傷事件、テロ容疑でシリア国籍の男再逮捕へ
この事件はビーレフェルト中心部のバーで5月18日未明に発生。5人が重軽傷を負い、シリア国籍の男(35歳)が逮捕された。
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ドイツ連邦検察庁は25日、ビーレフェルトのバーで発生した刺傷事件の容疑者をテロ容疑で逮捕すると発表した。
検察庁は声明で、裁判所に逮捕状を請求したと明らかにした。
この事件はビーレフェルト中心部のバーで5月18日未明に発生。5人が重軽傷を負い、シリア国籍の男(35歳)が逮捕された。
検察庁は容疑者について、外国のテロ組織への参加、殺人未遂、傷害などの容疑に問われているとした。
負傷した5人は22歳から27歳の男性。うち4人が重傷を負ったものの、いずれも命に別条はなかった。
検察は容疑者がイスラム主義・ジハード主義の思想に基づき行動したと主張している。
それによると、容疑者は2014年12月までにシリア北部ラッカでイスラム国(ISIS)に加入したという。
検察は容疑者がドイツに入国後、可能な限り多くの市民を殺害する準備を進め、行動したと主張。「容疑者は聖戦の名の下に、ISIS国の代理として、ビーレフェルトでテロを起こした」と結論付けた。
警察は襲撃現場で数本のナイフを押収。目撃者ホットラインを開設し、現場で当時の様子を撮影した人に情報提供を呼びかけていた。
ドイツでは移民による重大事件が相次いでいる。
西部ゾーリンゲンの野外イベントで24年8月に発生した殺傷事件ではISISに忠誠を誓ったとされるシリア国籍の男が市民を次々に襲い、3人が死亡、8人が負傷した。