◎今年の増加率は1992年と2015年とほぼ同じ水準となった。
ドイツ連邦統計局は27日、ウクライナ避難民の流入により、同国の人口が8400万人を超え、過去最多を更新したと発表した。
同局によると、全国の人口は今年上半期で約84万3000人増加したという。
2021年通年では8万2000人増加しており、今年の増加率は1992年と2015年とほぼ同じ水準となった。
同局のよると、ロシアのウクライナ侵攻でドイツに逃れた避難民は6月末時点で75万人に達したという。その多くが女性で、仮住まいを確保した女性と少女は50万1000人、男性と少年は24万8000人となった。
ドイツは1992年と2015年にもこの規模の人口増加を経験しており、いずれも移民関連である。
ドイツ統一直後の1992年、ユーゴスラビア紛争から逃れた避難民約70万人がドイツに入国した。
2015年にはシリア、イラク、アフガニスタンの戦争で荒廃した中東諸国から100万人近くの移民が押し寄せてきた。