◎最初の通報は3月に寄せられ、麻薬取締官が捜査を開始した。
ドイツ警察がコカインを販売していたピザ屋を摘発した。西部デュッセルドルフの警察が22日、明らかにした。
それによると、最初の通報は3月に寄せられ、麻薬取締官が捜査を開始したという。
デュッセルドルフ警察の刑事部長は記者会見で、「マトリがこのピザ屋をチェックしたところ、メニューの40番のピザにオーダーが殺到していることに気づいた」と語った。
その後、警察がピザ屋のマネージャーのアパートを訪ねたところ、36歳の男が違法薬物の入った袋を窓から投げ捨てたという。外で待機していた別の警察官がこの袋をキャッチした。
袋にはコカイン1.6キログラム、大麻400グラム、現金が入っていた。
部長によると、数日後に勾留を解かれたピザ屋の経営者はすぐに営業を再開し、再びコカイン付きの40番ピザを売り始めたという。
数週間後、約150人の警察官がピザ屋を急襲。コカインピザを販売したとして経営者ら3人を逮捕。さらに、この3人を含む12人の容疑者の自宅や会社事務所を家宅捜索した。
警察は家宅捜索で大麻プランテーションを発見。大量の大麻とコカイン、現金、高級腕時計などを押収した。
ドイツ通信社(dpa)は関係者の話しとして、「ピザ屋の経営者は海外に逃亡しようとしていた」と伝えている。逮捕された12人の氏名は公表されていない。