▽メルツ氏は来月上旬に首相に就任する予定である。
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2月のドイツ下院議会選(定数630)を制したメルツ(Friedrich Merz)次期首相は9日、社会民主党(SPD)との連立協議で合意に達したと発表した。
キリスト教民主同盟(CDU)は2月の選挙で第一党に返り咲き、ショルツ(Olaf Scholz)首相率いるSPDと連立に向けた協議を続けていた。
メルツ氏はSPDとの共同記者会見で、「経済成長を促し、防衛費を増やし、移民に対する厳しいアプローチをとり、ドイツを近代化させる」と誓った。
反移民・反イスラム・反EUを公約に掲げる極右政党ドイツのための選択肢(AfD)の選択肢は連立協議に参加できなかった。
CDUとAfDの合計議席は328議席である。
EUはウクライナ戦争をめぐる混乱とトランプ米政権によるアメリカファースト政策で難しい対応を迫られる中、欧州最大の経済大国であるドイツに対し、速やかに新政権を発足させるよう促してきた。
メルツ氏は来月上旬に首相に就任する予定である。
メルツ氏は4月28日に予定されているCDUとSPDの党大会で承認を得る必要がある。ドイツ通信社(dpa)によると、両党の党員はメルツ氏の手腕を概ね好意的に評価しているという。