◎軍当局は施設内に侵入者がとどまっている可能性があるとして、出入り口を封鎖。しかし、不審者は見つからなかった。
ドイツ国防省は16日、西部ケルンの空軍兵舎の水道で異常が確認されたことを受け、同兵舎内の給水設備を調査した結果、異常はみられず、攻撃を受けた形跡もなかったと発表した。
それによると、この調査は同兵舎の給水設備付近のフェンスに穴が開いているのが発見されたことを受け、14日に開始された。
軍当局は施設内に侵入者がとどまっている可能性があるとして、出入り口を封鎖。しかし、不審者は見つからなかった。
国防省はその後、「水道の水圧に異常がみられる」と報告。調査を継続した。
同省は16日にX(旧ツイッター)アカウントを更新。「広範な調査の結果、施設に異常はみられず、水道水の水質も要件を満たしていた」と書き込んだ。
また同省は「さらなる調査が進行中」とするも、詳細は明らかにしなかった。
この兵舎はケルン・ボン空港の区画内にある。
15日夕方、この兵舎近くの町の給水設備のフェンスに穴が開いているのが見つかった。地元当局は町の住民約1万人に調査が完了するまで水道水を口にしないよう呼びかけた。
当局によると、水質検査の結果、異常はみられず、設備本体が攻撃を受けた兆候も確認できなかったという。
当局は住民に対し、さらに詳しい検査を実施するまでの間、念のため水を沸騰させてから飲むよう勧告した。