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ドイツ首相「ウクライナを犠牲にしての和平あり得ない」

ドイツはウクライナの主要支援国であり、22年2月に戦争が始まって以来、約400億ユーロ(約6.8兆円)相当の軍事支援を提供または約束している。
2025年5月28日/ウクライナのゼレンスキー大統領(左)とドイツのメルツ首相(ロイター通信)

ドイツのメルツ(Friedrich Merz)首相は8月31日、ロシア・ウクライナ戦争が長期化する可能性を指摘し、「ウクライナを犠牲にして戦争の早期終結を図るという選択肢はない」と言明した。

メルツ氏は公共放送ZDFのインタビューで年内に停戦が実現するかと問われると、「希望は失っていないが幻想も抱いていない」と答えた。

またメルツ氏は「ロシアの侵略に対するウクライナの自衛支援が絶対的な優先事項である」と強調した。

さらに、「我々は可能な限り早期の終結を目指している。しかし、ウクライナの降伏を代償とするのは絶対にありえない。ウクライナが降伏し、領土と独立を失えば、明日にも戦争は終わるだろうが、それだけはない」と述べた。

そして、「ウクライナが降伏すれば、明後日には次の国が危険に晒され、その次はドイツの番だ。それは選択肢にない」とした。

ドイツはウクライナの主要支援国であり、22年2月に戦争が始まって以来、約400億ユーロ(約6.8兆円)相当の軍事支援を提供または約束している。

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