◎中道右派・左派政党はこの数カ月、党員や支持者が暴力やヘイトクライムに直面しているとして、政治家や選挙集会の保護を強化するよう警察に求めてきた。
ドイツ東部ザクセン州ドレスデンで来月行われる欧州議会選に立候補していた候補が暴行を受け、重傷を負った。現地メディアが4日に報じた。
それによると、ショルツ(Olaf Scholz)首相の与党・社会民主党の男性候補が選挙運動中に何者かに殴られ、病院に搬送されたという。
社会民主党は中道右派と左派政党に対し、極右政党と協力しないよう繰り返し求めている。
ドイツ通信社(dpa)によると、この男性候補は3日夕方、ドレスデン市内で選挙用のポスターを貼っていたところ、複数人に殴られたという。
dpaは警察関係者の話しとして、「同じグループがこの数分前に同じ通りで緑の党の職員を襲った」と伝えている。
社会民主党は緑の党と自由民主党と連立を組んでいる。
フェーザー(Nancy Faeser)内務・国家相は4日、「この襲撃が政治的動機によるものと照明されれば、民主主義に対する攻撃である」と糾弾した。
またフェーザー氏は「暴力に関与した者はひとり残らず立件される」と約束した。
中道右派・左派政党はこの数カ月、党員や支持者が暴力やヘイトクライムに直面しているとして、政治家や選挙集会の保護を強化するよう警察に求めてきた。
事件の多くは旧共産圏の東部で起きている。ザクセン州の内務省によると、今年これまでに選挙関連の犯罪が112件登録され、うち30件は議員や党の代表に対するものだという。