◎偽札は段ボール75箱に分けて保管されていた。
ドイツの捜査当局は5日、北部シュレスウィヒ・ホルシュタイン州で額面1億ドル以上の偽米ドル札を押収したと発表した。
それによると、この偽札はトルコから輸入されたものだという。
シュレスウィヒ・ホルシュタイン州の警察当局はドイツ通信社（dpa）の取材に対し、「米当局からの情報に基づき、過去に偽米ドルを輸出した疑いのある男が経営する会社を捜索した結果、その事務所などで1億300万ドルを超える偽札を発見した」と明らかにした。
偽札は段ボール75箱に分けて保管されていた。
その後、連邦警察も声明を発表。「この偽札はムービー・マネーなどと呼ばれ、よく見ると偽札と分かるが、一般市民は本物と間違えて使う可能性がある」と説明した。
ドイツ中央銀行もこの偽札が時折、市場で見つかっていると報告している。
警察は偽札がトルコからシュレスウィヒ・ホルシュタイン州に持ち込まれ、米国に輸出されていたとみて捜査している。
dpaによると、家宅捜索を受けた会社の代表（42歳男）は警察の取り調べに応じているという。
