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▽46歳から58歳の男4人と77歳の女1人は「ユナイテッド・パトリオット」と呼ばれるテロ組織を設立し、政府への攻撃を準備した罪に問われていた。
ドイツ、西部コブレンツの高等裁判所(Getty Images)

ドイツ西部コブレンツの高等法院は6日、政府転覆と保健相の誘拐を企てたとして、5人に実刑判決を言い渡した。

ドイツ通信社(dpa)によると、判事は4人に懲役5年9か月、1人に懲役2年10カ月を言い渡したという。

46歳から58歳の男4人と77歳の女1人は「ユナイテッド・パトリオット」と呼ばれるテロ組織を設立し、政府への攻撃を準備した罪に問われていた。

検察は裁判の中で、この組織はドイツの戦後憲法の正当性を否定する、いわゆる極右組織と関連があり、米国のQアノン運動と類似していると述べていた。

Qアノンは極右組織が広めた陰謀論のひとつ。その信奉者はトランプ(Donald Trump)米大統領が悪魔崇拝者、小児性愛者、人肉嗜食者などで構成される世界規模の秘密結社と戦っていると信じ、同氏を「神から遣わされた救世主」と崇拝している。

検察によると、被告たちは爆発物を使って全国的な停電を引き起こし、パンデミック時にコロナウイルス対策の厳格化を提唱した当時の保健相を誘拐することで「内戦に似た状況」を作り出すつもりであった。

この組織が実際にクーデターを起こそうとしている兆候はなかった。しかし検察はこの組織が武器と資金を調達していたことが「計画を実行しようとする危険な犯罪者」であることを示していると主張していた。

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