◎有罪判決を受けたのは極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のヘッケ議員。
ドイツ・テューリンゲン州の地方裁判所が演説でナチスのスローガンを使用したとされる議員に罰金刑を言い渡した。現地メディアが1日に報じた。
それによると、有罪判決を受けたのは極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のヘッケ(Björn Höcke)議員。2021年5月に行われた演説の最後に「すべてはドイツのために」と述べたとされる。
裁判所はヘッケ氏に罰金1万6900ユーロ(約293万円)の支払いを命じた。
ドイツ通信社(dpa)によると、ヘッケ氏は控訴する意向を示しているという。
ナチスのシンボルを使用したり、公の場でそのスローガンを使った場合は罰金または3年以下の懲役に処される可能性がある。
ヘッケ氏は5月にもそのシンボルを使用した罪で1万3000ユーロの罰金刑を受けている。
検察によると、ヘッケ氏は集会の中で「すべては...」と発言。聴衆に「ドイツ!」と叫ぶよう促したとされる。
AfDは複数のスキャンダルに見舞われながらも、先月初めの欧州議会選で得票率16%と躍進。最大野党「キリスト教民主同盟(CDU)」に次ぐ2位につけた。