◎ショルツ首相は今週、連立を組む「自由民主党」の閣僚を解任。これにより、3党連立政権は事実上崩壊した。
ドイツのハーベック(Robert Habeck)副首相は8日、次の議会選で「緑の党」の首相候補になることを望んでいると表明した。
ショルツ(Olaf Scholz)首相は今週、連立を組む「自由民主党」の閣僚を解任。これにより、3党連立政権は事実上崩壊した。
緑の党は最近の州議会選で大敗し、支持率は10%前後で推移している。次の議会選では最大野党「キリスト教民主同盟(CDU)」がショルツ氏の「社会民主党」から政権を奪取する可能性が高い。
ハーベック氏は解散総選挙を念頭に置き、「緑の党の党首として、国民のために働く首相になる覚悟だ」と語った。
他の野党も議会選の候補擁立に向け、準備を進めている。
ハーベック氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「勝者を決めるのは私ではなく有権者、あなたです。あなたの1票が国の未来を左右するのです」と述べた。
次の下院議会選(定数733)は25年9月までに行われる。ショルツ氏は3月下旬に行う計画を示している。
しかし、野党は即時の解散総選挙を求めている。産業界のリーダーたちも経済が低迷し、米国の新大統領が就任する前に、安定した政権を築く必要があると訴えている。
ショルツ氏は8日、議会選の時期について、連邦議会や関係部門の当局者と協議していると明らかにした。