▽観客はシカ男たちが真剣な表情で咆哮する様子を黙って見守った。
ドイツ・ドルトムントで最強のシカ人間を決める全国大会が行われ、屈強な猟師たちがシカの鳴き声を披露した。
シカの鳴き声全国選手権は数百年の歴史を持ち、様々な楽器を使ってシカの鳴き声を再現し、最もシカに近い声を出した者が世界選手権の代表に選ばれる。
公共放送ZDFによると、猟師たちはユーチューブなどでシカの鳴き声を研究しているという。
ドイツのシカ代表を決める戦いは西部ドルトムントのショッピングモールで開催され、様々な伝統衣装に身を包んだ猟師が参加した。
観客はシカ男たちが真剣な表情で咆哮する様子を黙って見守った。
猟師たちは特別に作られた牛の角、カタツムリの殻、ガラスの円筒、オオイヌノフグリの中空茎など、様々な楽器を使用した。
主催者によると、雄シカの鳴き声は複雑かつ難解で、年齢、精神状態、発情期の期間、さらには群れのムードによっても変化するという。
大会では▽年老いた探索中のオス鹿の鳴き声▽オス鹿の群れの中のリーダー格の鳴き声▽発情期真っ盛りの2頭のオス鹿がメスをめぐって衝突する際の鳴き声の3種目で競われた。審査員たちは目を閉じて耳を傾け、雑音に気を取られないようにした。
主催者によると、バイエルン州在住の猟師が5連覇を達成し、10月にリトアニアで開催される世界選手権の代表に決まったという。