◎北部と東部でも被害が報告され、数百人が避難を余儀なくされている。
ドイツのショルツ(Olaf Scholz)首相は12月31日、大雨による洪水に見舞われた西部の被災地を視察した。
北西部ニーダーザクセン州や西部ノルトライン・ウェストファーレン州などでは数週間前から雨が続き、複数の河川が増水。多くの家屋が浸水した。
北部と東部でも被害が報告され、数百人が避難を余儀なくされている。
ショルツ氏はニーダーザクセン州近郊の町で増水した河川を視察。堤防が水に浸かり、決壊寸前のところもあった。
ショルツ氏は記者団に対し、被災者の避難や救援活動に参加したボランティア、警察、消防、自治体職員、陸軍兵士に謝意を示した。
オランダ国境に近い北西部エムスラントでは31日夜、消防士らが土嚢を使って堤防の一部を修復した。
ドイツ通信社(dpa)によると、ニーダーザクセン州の複数の河川で多くの市民が流出した堤防を安定させる作業を手伝ったという。
東部テューリンゲン州では河川沿いのいくつかの集落に水が流れ込む可能性があるとして、非常事態宣言が発令された。