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▽エリトリアから逃れた多くの移民がドイツ、フランス、イギリス、スウェーデンなどに亡命。時折、親政府派と反対派が衝突し、騒ぎになっている。
2023年9月16日/ドイツ・シュツットガルトで行われたエリトリアフェス(Jason Tschepljakow/ドイツ通信社)

ドイツ連邦警察が26日、アフリカ北東部・エリトリアの政府転覆を企てとされるグループの拠点を家宅捜索した。

ドイツ通信社(dpa)によると、200人以上の連邦警察官と州警察官が6州で19軒の建物を家宅捜索し、17人を逮捕したという。

連邦検察庁はこの17人がエリトリア政府の転覆を目指す組織のドイツ支部を設立したと告発している。

エリトリアは世界で最も閉鎖的な国のひとつであり、「アフリカの北朝鮮」と呼ばれ、1993年にエチオピアから独立して以来、一度も選挙を行わず、アフウェルキ(Isaias Afwerki)大統領の支配下に置かれている。

アフウェルキ政権は18~40歳までの全国民に兵役を義務付けている。同政権の暴力と迫害から逃れた人は数百万人と推定されている。

エリトリアから逃れた多くの移民がドイツ、フランス、イギリス、スウェーデンなどに亡命。時折、親政府派と反対派が衝突し、騒ぎになっている。

警察当局は捜査の結果、「17人の容疑者が組織を指揮していたことを示す証拠が見つかった」と明らかにした。

それによると、この組織は少なくとも2022年から活動し、エリトリア政府に関連するイベントでの暴力に関与していたという。

この組織は2022年8月20日と2023年8月7日~8日に開催されたエリトリア・フェスティバルでの暴動と、2023年9月16日にシュツットガルトで開催されたエリトリア・フェスの開催を調整したという。

このイベントでは親政府派と反対派が衝突し、多数の警察官が負傷、そのうちの何人かは重傷を負い、数十人が逮捕された。

dpaによると、シュツットガルトの暴動では56人が実刑判決を受け、そのうちの何人かは控訴しているという。

反対派はこれらのフェスがアフウェルキ氏を支持する勢力の支援を受け開催されていると非難している。

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