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ドイツ極右政党AfDが新たな青年組織立ち上げ、抗議デモも

デモを主催した団体は2万5000〜3万人が集まったと報告している。
2025年11月29日/ドイツ、ヘッセン州ギーセン、AfDに抗議する市民と機動隊(AP通信)

ドイツの極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が29日、ヘッセン州ギーセンで新たな青年組織を設立する会議を強行した。

現地メディアによると、これに反対する市民数千人が市街に殺到。機動隊ともみ合いになったという。

デモを主催した団体は2万5000〜3万人が集まったと報告している。

市内では朝から主要道路が封鎖され、各地で大渋滞が発生。この混乱により、会議の開始時刻は約2時間遅れた。

警察は暴徒化した市民を排除するため、放水砲や催涙スプレーを使用。石を投げる抗議者もいたとされ、警察側にも負傷者が出た。多くの抗議者は平和的であったと報じられている。

AfDが設立した新団体は「ドイツの世代(Generation Germany)」と呼ばれ、これまで党とゆるやかにしか関係がなかった旧青年組織「若いオルタナティブ(Young Alternative、JA)」に代わるものだ。JAは今年3月、内務局などによって「右派過激団体」に認定、解散していた。

AfDは新組織を通じて、党本部による統制を強め、会員を党に組み込みやすくする狙いがある。

新組織の初代リーダーには前JAに所属し、東部ブランデンブルク州の州議員が選出された。

AfDの幹部たちはこの抗議を「非民主的」と非難し、会議が無事開かれたことを強調。「過去の過ちに学び、若者の希望を正しく受け止める」と語り、移民政策や社会不安への不満を背景に拡大を続ける党の影響力強化を鮮明にした。

AfDは今年2月の総選挙で20%超の得票を獲得、最大野党の座を固めており、来年の地方選挙を見据えて組織再編を加速させている。

一方、抗議に参加した団体は反差別、反極右、民主主義擁護の立場から、「ファシズムに居場所を与えない」という声を上げていた。多くの市民や学生、労組などが連帯し、青年の政治参加をめぐる社会的警戒感の強さを示した。

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