裁判所建屋への放火未遂容疑で野党議員逮捕 ジョージア
当局は現場で拳銃、ガソリンの入った瓶、ライターなどが押収されたという映像も公開した。
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ジョージアの首都トビリシで29日、野党関係者が裁判所建屋への放火未遂容疑で逮捕された。国内を揺るがす事態となっている。
報道によると、逮捕されたのは47歳の元議会議員。当局は29日未明、この男が地方裁判所の事務所棟にガラスを割って侵入し、ガソリンをまき火をつけようとした疑いがあると発表した。
当局は現場で拳銃、ガソリンの入った瓶、ライターなどが押収されたという映像も公開した。ただし、この映像の信頼性については第三者による独立検証はされておらず、主要報道機関は真偽不明と報じている。
当局は容疑者が逮捕の際、所持していた拳銃で抵抗し、法執行官にけがを負わせたと説明している。
容疑者は野党連合の一翼を担う政党に所属しているとのこと。
同連合は現在、与党「ジョージアの夢」が憲法裁判所に対し活動禁止を申請している主要野党のひとつだ。
トビリシ市内で前日、与党がEUとの加盟交渉停止を決定したことに抗議するデモが行われていた。このデモは1年以上続いており、市民の間に根強い怒りと不満がある。
一方で、近年ジョージアの夢は集会・言論の自由や市民団体、独立メディアに対する規制を強化しており、批判者や野党勢力への締め付けが国際的にも問題視されている。今回の逮捕を巡り、国内外から「政治的動機による弾圧ではないか」との懸念が高まっている。
現時点で、当局は罪状について調査中であり、今後起訴等の手続きが進む見込みだ。野党側および市民団体は今回の事件を「政治的挑発(プロボカシオン)だった可能性」を指摘しており、透明性のある捜査と司法の独立性を強く要求している。
この事件はジョージアにおける政権と野党・市民社会との対立の激化、そして民主制度の後退を巡る国内の分断と緊張を改めて浮き彫りにした。
ジョージアの夢は2008年の南オセチア紛争でロシアに滅多打ちにされたにもかかわらず、ロシアとの関係をリセットしたいと考えている。
ロシアはこの紛争で南オセチアとアブハジアの分離主義勢力を支援し、ジョージアを3分割した。
