ジョージア与党、野党3党を非合法化へ、憲法裁判所に請求
ジョージアでは昨年11月以来、EU加盟交渉を停止するというジョージアの夢に抗議するデモが続いている。
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ジョージアの与党「ジョージアの夢」が主要野党3党を非合法化するよう憲法裁判所に請求する予定である。同党が28日、明らかにした。
それによると、サーカシビリ(Mikheil Saakashvili)元大統領の政党を含む主要3野党が対象となる見通し。
ジョージアの夢の幹部は地元テレビ局のインタビューで、「この3政党はいずれも強い親欧米姿勢を示しており、憲法秩序に対する現実的な脅威である」と語った。
3政党はこの請求を「民主主義への攻撃」と非難。市民に抗議デモを継続するよう呼びかけている。
コバヒゼ(Irakli Kobakhidze)首相は今月初め、野党が国家転覆を企てていると主張し、反体制派に対する取り締まりを強化すると表明した。
ジョージアでは昨年11月以来、EU加盟交渉を停止するというジョージアの夢に抗議するデモが続いている。
ジョージアの夢は近年ますます権威主義的になっており、物議を醸す反スパイ法を施行したり、LGBTQ+(性的少数者)の権利を侵害する「反LGBTQ法」を成立させた。
ジョージアの夢は24年11月、欧州議会の非難決議採択を受け、EU加盟交渉を2028年まで凍結した。
ジョージアの夢は2008年の南オセチア紛争でロシアに滅多打ちにされたにもかかわらず、ロシアとの関係をリセットしたいと考えている。
ロシアはこの紛争で南オセチアとアブハジアの分離主義勢力を支援し、ジョージアを3分割した。
首都トビリシでは今月初めの抗議デモが暴動に発展。暴徒と機動隊が衝突し、大勢が逮捕された。
捜査当局は最大野党「変化のための連合」の党首を含む多くの野党幹部を逮捕している。
