ジョージア首相「野党が国家転覆企てている」取り締まり強化へ
ジョージアでは昨年11月以来、EU加盟交渉を停止するというジョージアの夢に抗議する小規模なデモが続いている。
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ジョージアのコバヒゼ(Irakli Kobakhidze)首相は5日、野党が国家転覆を企てていると主張し、反体制派に対する弾圧を激化させると誓った。
地方では主要野党が週末の選挙をボイコット。与党「ジョージアの夢」がほぼ全ての首長選や議会選を制した。
ジョージアの夢は4日遅く、全自治体で勝利を宣言。野党連合はこの選挙を「詐欺」と呼び、市民に抗議デモを行うよう呼びかけている。
ジョージアでは昨年11月以来、EU加盟交渉を停止するというジョージアの夢に抗議する小規模なデモが続いている。
ジョージアの夢は近年ますます権威主義的になっており、物議を醸す反スパイ法を法制化したり、LGBTQ+(性的少数者)の権利を侵害する「反LGBTQ法」を成立させた。
ジョージアの夢は24年11月、欧州議会の非難決議採択を受け、EU加盟交渉を2028年まで凍結した。
ジョージアの夢は2008年の南オセチア紛争でロシアに滅多打ちにされたにもかかわらず、ロシアとの関係をリセットしたいと考えている。
ロシアはこの紛争で南オセチアとアブハジアの分離主義勢力を支援し、ジョージアを3分割した。
首都トビリシでは4日と5日に大規模な抗議デモが行われ、一部が暴徒化。機動隊と衝突し、逮捕者も出た。
コバヒゼ氏は5日の記者会見で、、「外国の工作員どもを完全に無力化する」と語った。
またコバヒゼ氏はEU当局者や外交官が抗議活動への支持を表明することで内政に干渉していると非難する一方、「ジョージアの夢は西側パートナーと対話する準備ができている」と強調した。
現地メディアによると、少なくとも5人の活動家が逮捕・送検されたという。