ジョージア警察が最大野党の指導者逮捕、3人目
グバラミア氏は収監中のサーカシビリ元大統領が2004年から12年にかけて犯したとされる犯罪に関する議会公聴会に出席することを拒否していた。
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ジョージアの捜査当局が最大野党「変化のための連合」の指導者であるニカ・グバラミア(Nika Gvaramia)氏を逮捕した。現地メディアが13日に報じた。
警察は先月末にも変化のための連合のもう一人の指導者メリア(Nika Melia)氏などを逮捕していた。
グバラミア氏は収監中のサーカシビリ(Mikheil Saakashvili)元大統領が2004年から12年にかけて犯したとされる犯罪に関する議会公聴会に出席することを拒否していた。
公聴会への協力拒否で有罪判決を受けた場合、1年以下の懲役刑に処される可能性がある。
変化のための連合は昨年10月の議会選で与党「ジョージアの夢」が票を操作したと主張。その後の抗議デモを主導した。
与党は不正疑惑を否定しているが、欧州議会はこの選挙を「自由でも公正でもない」と非難する決議を採択している。
米国も票が操作された証拠があるとして、ジョージアの夢の創設者であるイヴァニシヴィリ(Bidzina Ivanishvili)元首相に制裁を科した。
現地メディアによると、グバラミア氏は自ら警察署に出頭したという。
ジョージアでは昨年11月以来、EU加盟交渉を停止するというジョージアの夢に抗議する小規模なデモが続いている。
ジョージアの夢は近年ますます権威主義的になっており、物議を醸す反スパイ法を法制化したり、LGBTQ+(性的少数者)の権利を侵害する「反LGBTQ法」を成立させた。
ジョージアの夢は24年11月、欧州議会の非難決議採択を受け、EU加盟交渉を2028年まで凍結した。
ジョージアの夢は2008年の南オセチア紛争でロシアに滅多打ちにされたにもかかわらず、ロシアとの関係をリセットしたいと主張している。
ロシアはこの紛争で南オセチアとアブハジアの分離主義勢力を支援し、ジョージアを3分割した。
それ以来、ロシア軍の支援を受ける分離主義者がこの両地域を実効支配している。
両地域はジョージアからの独立を一方的に宣言。ロシアはこれを承認したが、国連は認めていない。