◎ジョージアの夢の得票率は53.93%。他の野党に大差をつけた。
ジョージアの選挙管理委員会は16日、先月26日に行われた議会選(一院制、定数150)の最終結果を公表し、与党「ジョージアの夢」の勝利が確定した。
首都トビリシの国会議事堂周辺には政府与党に抗議するデモが行われ、数千人が選管に結果を取り下げるよう求めた。
選管によると、ジョージアの夢の得票率は53.93%。他の野党に大差をつけた。
野党は選管を与党の「飼い犬」と呼び、要求が認められるまで国会をボイコットし、デモを続けると誓っている。
選管が結果を発表する直前、野党の委員が委員長に向けて黒い液体をぶちまけた。
この委員はジョージアの夢と委員長に対し、「結果は有権者の民意を反映していない」と主張した。
委員長はこれに対し、「有権者に対する圧力、嫌がらせ、買収はなかったことが確認されている」と応じた。
委員はこの後、委員長の前に行き、液体をぶちまけた。
委員長は会議再開時、目に包帯を巻いた状態で、「選挙が操作されたという証拠はない」と強調した。
欧州の選挙監視団は今回の議会選について、複数の問題があったと指摘。「脅迫、票の買収、二重投票、与党陣営による暴力が確認された」と明らかにしている。
米国とEUはジョージア当局に対し、完全かつ透明性のある調査を求めている。
ジョージアはロシアによるウクライナ侵攻後、EUへの加盟を申請。しかし、EUはジョージアの夢が物議を醸す反スパイ法を法制化したことを受け、加盟交渉を停止、財政支援の一部を凍結した。
米政府はこの法律を受け、数十人の政府高官を制裁リストに追加した。
これは外国から資金の20%以上を得ているメディアやNGOを「影響力のある団体・組織」に指定し、必要書類の提出を求めるものである。
さらにジョージアの夢は9月初め、LGBTQ+(性的少数者)の権利を侵害する「反LGBTQ法案」を成立させた。