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オランダ・自由党党首が選挙運動再開、テロ攻撃の標的に

ウィルダース氏はベルギーで政治家を爆発物搭載ドローンで殺害する計画の標的になった可能性があると報じられたことを受け、選挙活動を中断していた。
オランダ、自由党(PVV)のウィルダース党首(Getty Images/AFP通信)

オランダの右派・自由党(PVV)のウィルダース(Geert Wilders)党首は15日、選挙運動を再開すると表明した。

ウィルダース氏はベルギーで政治家を爆発物搭載ドローンで殺害する計画の標的になった可能性があると報じられたことを受け、選挙活動を中断していた。

オランダでは10月29日に下院議会選(定数150)が行われる。ウィルダース氏は党首討論会への出席を取りやめた。

PVVの選挙公約には難民申請者の完全な受け入れ停止、国境での軍隊によるパトロール、最近開設された難民申請者センターの閉鎖などが盛り込まれている。

地元メディアの世論調査によると、PVVの支持率は上昇傾向にあり、連立政権の誕生をほぼ確実なものとしている。

ウィルダース氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「選挙運動の時期だ。私はオランダとPVV支持者に対して大きな責任を感じている。だから仕事に戻る」と述べた。

またウィルダース氏は「テレビやラジオの討論会にも出席する」とした。

PVVが第1党になっても右派連合をまとめることができるかどうかはまだ分からない。中道右派の自由民主党、新社会契約党、農民市民運動党は連立への参加を否定している。

PVVは前回の選挙でも勝利し、4党連立を発足させたが、他の3党はウィルダース氏の首相就任を認めなかった。

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