スウェーデン中部銃撃事件、2人死傷、容疑者逃走中
スウェーデンは長年にわたり、ギャングによる銃暴力に悩まされてきた。
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スウェーデン中部エーレブルのモスク付近で発生した銃撃事件について、警察は16日、男性1人が死亡し、もう1人が入院中であると明らかにした。
事件は市中心部にあるモスク近くで15日の正午過ぎに発生。死傷した2人の身元は明らかになっていない。
エーレブル警察は15日の声明で、「ギャング間の抗争とみられ、モスクが標的になった可能性は低い」と述べていた。
地元メディアによると、少なくとも1人が現場から逃走。警察が行方を追っている。
公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)は捜査当局者の話しとして、「殺人ならびに殺人未遂事件として捜査している」と伝えている。
スウェーデンは長年にわたり、ギャングによる銃暴力に悩まされてきた。
ギャングは社会的に不利な立場にある移民の若者を勧誘し、殺人を実行させることが多い。
SVTによると、エーレブルでは最近、2つのギャング間で小規模な小競り合いが確認されていたという。
東部ウプサラで4月末に発生した銃撃事件では3人が死亡。16歳の少年が逮捕された。
エーレブルの成人向け教育施設で2月に発生した銃乱射事件では容疑者を含む11人が死亡、6人が負傷した。
政府はこの事件を受け、銃の所持申請審査を厳格化し、一部の半自動小銃の取得を禁じる改正銃刀法案を国会に提出した。