◎ガレリア・カールシュタット・カウフホーフはこの3年で2度、破産法を申請し、公的支援を受けていた。
ドイツ最後の大型デパートチェーン「ガレリア・カールシュタット・カウフホーフ(Galeria Karstadt Kaufhof)」は13日、国内で展開する店舗の4割を閉鎖すると発表した。
同社はこの3年で2度、破産法を申請し、公的支援を受けていた。
プレスリリースによると、国内129店舗のうち52店舗を2段階に分けて閉鎖する予定。最初は6月末に、残りの店舗は来年1月に閉鎖される。
ドイツ通信社(dpa)は関係者の話を引用し、「閉鎖される店舗の従業員(非正規含む)約4000人、本社・IT部門・施設管理にあたる職員300人が解雇される見通し」と報じた。
同社は経済情勢や「地域の環境変化」を鑑み、地権者や市当局と集中的な交渉を行った結果、対象店舗の運営に前向きな見通しが立たないと判断し、閉鎖を決めたとしている。
同社はプレスリリースの中で、「今後3年間で残り77店舗を地域のニーズに合わせて近代化し、1万1000人の雇用を維持する」とした。
同社は数年前にガレリアカウフホーフとカールシュタットが合併して誕生。昨年10月、エネルギー価格の高騰、インフレ、個人消費の低迷を理由に破産を申請した。
同社は2020年4月のパンデミック初期に破産を申請した際、約40店舗を閉鎖し、4000人を解雇。6億8000万ユーロの公的支援を受けた。