◎鉄道施設で火災が報告され始めたのは26日の午前4時頃。線路脇の信号ボックスに火がつけられ、さらに線路上のケーブルが切断された。
フランス国鉄SNCFは28日、国内の鉄道網が29日には完全復旧する見込みであると発表した。
それによると、26日の破壊工作で損傷したインフラの修理は完了したという。
国鉄は声明で、「パリ市内の鉄道網、高速鉄道TGV、イギリスと欧州大陸を結ぶ高速鉄道ユーロスターも29日からほぼ通常通り運行を再開する見込みだ」と述べた。
鉄道施設で火災が報告され始めたのは26日の午前4時頃。線路脇の信号ボックスに火がつけられ、さらに線路上のケーブルが切断された。
攻撃は少なくとも3カ所でほぼ同じタイミングで確認された。この結果、パリ市内、北部と東部で大きな混乱が生じた。
国鉄はこの事態を受け、パトロール体制を強化。1000人体制で全国の路線と駅を巡回し、50機のドローンを配備した。
28日時点で逮捕者は出ておらず、当局が捜査を進めている。
作業員は夜通し作業を進め、攻撃を受けた箇所を復旧させた。
国鉄によると、火災の後、ほとんどの路線で遅延が発生し、少なくとも80万人が影響を受けたという。
内務省は破壊工作について、「現時点でテロを示す兆候は確認されていない」としている。