◎パリ五輪は7月26日に開幕する。
フランス、パリ市内を巡回する警察官(AP通信)

フランスの警察当局は15日、パリ東部の駅を巡回していた陸軍兵士が男に刃物で切りつけられ、負傷したと明らかにした。

それによると、兵士は病院に搬送されたものの、ケガの程度は軽く、命に別条はないという。この兵士と一緒に巡回していた別の兵士が男を逮捕した。

AP通信は当局者の話しとして、「容疑者は無言で兵士に切りかかり、ケガを負わせた」と伝えている。

ケガをした兵士はサンティネルと呼ばれる重装備のテロ警戒巡回部隊に所属。身元は明らかにされていない。

捜査当局によると、現時点でテロを示す兆候は確認されていないという。容疑者は市内の警察署に移され、取り調べを受けている。

サンティネルは2015年の連続テロ後に創設された部隊。その兵士は過去にもテロの標的になったことがある。

ダルマナン(Gerald Darmanin)内相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「兵士はパリ東部をパトロール中に襲撃を受けた」と書き込んだ。

動機は捜査中。内務省は明らかになり次第、公表するとしている。

パリ五輪は7月26日に開幕する。警察によると、市内には現在、約3万人の警察官が配備され、セーヌ川で行われる開会式は4万5000人体制で警備にあたる。

それとは別に、軍の兵士約1万8000人も市内をパトロールしている。

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