◎今年9月に就任したばかりの少数与党を率いるバルニエ氏は不信任決議に打ち負かされ、天を仰いだ。
フランス国民議会(下院、定数577)の強力な極右と極左が4日、バルニエ(Michel Barnier)首相を解任し、マクロン(Emmanuel Macron)大統領に引退を勧告した。
今年9月に就任したばかりの少数与党を率いるバルニエ氏は不信任決議に打ち負かされ、天を仰いだ。
国民議会は賛成多数でバルニエ内閣の不信任決議案を可決。極右「国民連合(RN)」を率いる女帝ルペン(Marine Le Pen)議員はマクロン氏に辞表を提出するよう命じた。「彼はいつ辞めるの?」
頑固な極右と極左はバルニエ氏が憲法49条3項を発動し、採決を省略して来年度予算案を成立させたことに激怒し、珍しく団結した。
採決後、国会議長はバルニエ氏に対し、「大統領に辞表を提出しなさい」と述べ、閉会を宣言した。
打ち負かされたバルニエ氏は間もなく、辞表を提出すると見られている。
ルペン氏は記者団に対し、「マクロンはいつ辞めるの?」と語った。
左派「不屈のフランス(LFI)」のパノ(Mathilde Panot)党首も記者団に対し、「我々は今、マクロンに退陣を求めているのだ」と述べ、深刻化する政治危機を解決するために「さっさと辞める」よう促した。
大統領府によると、マクロン氏は4日の夕方に国民に向けてテレビ演説を行う予定だ。