◎アフリカ・中東・アジアの紛争地などから逃れた多くの移民が西欧の豊かな国(主にドイツ、イギリス、フランス)への亡命を希望している。
フランス海軍がドーバー海峡で移民1人の遺体を収容し、行方不明になった2人を捜索している。沿岸警備隊が28日、明らかにした。
それによると、海軍と沿岸警備隊はこの日、イギリスを目指していたとみられる小型ボートを沖合で発見し、4回救助作業を実施。約180人を救助したという。
沿岸警備隊は救助された移民の証言を引用し、「移動中に少なくとも3人が海に転落し、行方不明になったとみられる」と明らかにした。
海軍の巡視艇とヘリコプターが捜索を行った結果、救助作業を行った海域近くで1人の遺体を発見。2人はまだ行方不明であり、捜索活動が進められている。
英首相府は声明で、「フランスの領海内で移民船による事故が発生したことを認識しており、仏当局と連絡を取り合っている」と述べた。
アフリカ・中東・アジアの紛争地などから逃れた多くの移民が西欧の豊かな国(主にドイツ、イギリス、フランス)への亡命を希望している。
英政府の統計によると、昨年ドーバー海峡を横断した移民は約3万人。22年の4万5000人超から36%減となった。