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ホロコースト記念碑に「ガザ解放」警察が捜査 フランス

フランスでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、反ユダヤ主義と反イスラム主義的な事件が急増。憎悪犯罪への懸念が高まっている。
フランス、パリ近郊、ガザ紛争の終結を求めるデモ隊(Getty Images/AFP通信)

フランス東部リヨンのホロコースト記念碑に何者かが落書きをし、警察が捜査している。当局が8月31日、明らかにした。

それによると、何者かが黒い大理石の石碑に「フリーガザ(ガザを解放せよ)」と鋭利な道具で刻みこんだという。

フランスのユダヤ人団体連合(CRIF)はSNSでこの写真を共有。「卑劣な犯罪であり、断じて容認できない」と非難した。

リヨンの市長もX(旧ツイッター)に声明を投稿。「恥ずべき行為」と糾弾した。

また市長はユダヤ人コミュニティとの連帯を表明し、このような犯罪行為を行う者に居場所はないと断じた。

警察が器物破損と憎悪犯罪の疑いで捜査している。

フランスでは23年10月にガザ紛争が始まって以来、反ユダヤ主義と反イスラム主義的な事件が急増。憎悪犯罪への懸念が高まっている。

今年初めには首都パリで5つのユダヤ教施設が落書き被害に遭った。

マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領は9月の国連総会でパレスチナ国家を承認すると発表。イギリス、カナダ、オーストラリアがこれに追随した。

フランスには推定50万人のユダヤ人が居住している。

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