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▽ルペン氏は56歳。今年1月に亡くなったジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)氏の3女。RNの事実上の党首である。
フランス、野党国民連合のルペン議員(AP通信)

フランス・パリの裁判所は3月31日、欧州議会の公金を不正に受け取ったとして公金横領の罪に問われている極右「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン(Marine Le Pen)議員に執行猶予付きの有罪判決を言い渡し、被選挙権を停止した。

これにより、2027大統領選挙への出馬は難しくなった。

パリ地裁はルペン氏に禁固4年(執行猶予2年)の有罪と、即座に効力を持つ5年間の被選挙権停止を言い渡した。

ルペン氏は判決後、民放TF1のインタビューで、「この判決は2027年の大統領選挙への出馬を阻止する政治的迫害である」と主張。「何百万もの国民が憤慨している」と述べた。

ルペン氏は控訴するとしているが、被選挙権停止は即座に発効するため、控訴審で無罪とならない限り、選挙には出馬できない。

ルペン氏はインタビューの中で、「この判決は法の支配を侵害するものであり、控訴する」と述べ、裁判手続きを2027年の選挙戦前に行うよう求めた。

RNのバルデラ(Jordan Bardella)党首はX(旧ツイッター)への投稿で判決を「不当」と批判。「フランスの民主主義が処刑されている」と記した。

ルペン氏は56歳。今年1月に亡くなったジャンマリ・ルペン(Jean-Marie Le Pen)氏の3女。RNの事実上の党首である。

RNは反移民感情を武器に、過去数年の選挙で議席を伸ばしてきた。

ルペン氏は2022大統領選決選投票で現職のマクロン(Emmanuel Macron)大統領に敗れた。得票率はマクロン氏が58%、ルペン氏が42%であった。

ルペン氏は2027大統領選の有力候補と目されていたが、この判決で出馬が難しい状況となった。

ルペン氏を含むRNの9人は欧州議会から不正に資金を受け取り、その資金を党のスタッフ雇用に充てたとして告発された。スタッフ12人も犯罪の隠蔽に関与したとして有罪判決を受けている。

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