◎火災はドイツ国境に近いヴィンツェンハイムにある民間の宿泊施設内で9日の現地時間午前6時30分頃に発生した。
2023年8月9日/フランス、東部オーラン県ヴィンツェンハイム、貸別荘の消火にあたる消防車(TNN/ドイツ通信社/AP通信)

フランスの捜査当局は10日、東部オーラン県ヴィンツェンハイムにある貸別荘で発生した火災について、建物が必要な安全基準を満たしていなかったと明らかにした。

火災はドイツ国境に近いヴィンツェンハイムにある民間の宿泊施設内で9日の現地時間午前6時30分頃に発生。学習障害のある成人グループが宿泊していた貸別荘が全焼し、11人が死亡した。

フランス24は当局者の話として、「初動捜査の結果、この貸別荘は宿泊施設に義務付けられている安全基準を満たしていなかった」と伝えている。

それ以上の詳細は明らかにされていないが、一部メディアは宿泊施設に必要なスプリンクラーが設置されていなかったと報じている。

捜査当局によると、火災は2階で発生し、火元はまだ特定できていないという。

この貸別荘は1階に12人、2階に16人が宿泊できる構造となっており、各階に煙探知機が設置されていたようだ。

死亡が確認された11人は全員2階に宿泊していた。1階にいた12人は全員避難し、2階で生き延びたのは5人だけだった。

犠牲者の身元は明らかにされていない。捜査当局はDNA鑑定で身元を確認中と報告している。

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