フランス大統領がグリーンランド訪問へ、EUの結束示す

トランプ米大統領がグリーンランドを購入したいと発言して以来、EU加盟国の首脳がグリーンランドを訪問するのは初めて。
フランスのマクロン大統領(右)とデンマークのフレデリクセン首相(AP通信)

デンマーク政府は7日、フランスのマクロン(Emmanuel Macron)大統領が来週末にグリーンランドを訪問する予定だと明らかにした。

トランプ(Donald Trump)米大統領がグリーンランドを購入したいと発言して以来、EU加盟国の首脳がグリーンランドを訪問するのは初めて。

デンマーク首相府は声明で、フレデリクセン(Mette Frederiksen)首相とマクロン氏がグリーンランドのニールセン(Jens-Frederik Nielsen)首相の主催で、6月15日にグリーンランドで首脳会談を行うと明らかにした。

トランプ氏は任期中に世界最大の島を購入したいとほのめかしている。

ここ数週間、グリーンランドに対する米国の関心はニュースの見出しから遠ざかっている。ニールセン氏4月下旬、トランプ氏の発言は無礼であり、グリーンランドが売り物になることは絶対にないと明言していた。

フレデリクセン氏は声明でここ数カ月の外交が困難を極めたことを認めたうえで、グリーンランドとデンマークに対する国際的な支援に謝意を表明した。

トランプ氏はNATOの同盟国であるデンマークに軍事力を行使し、グリーンランドを奪取する可能性を否定していない。

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