◎これは麻薬密売組織を撲滅する取り組みのひとつであり、捜査範囲は全国に及ぶ。
フランス、首都パリの繁華街(ロイター通信)

フランス政府は25日、6月の欧州議会選に先立ち、全国で麻薬の取り締まりを強化すると発表した。

ダルマナン(Gerald Darmanin)内相はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「当局がリール、ヴィルヌーヴ・ダスク、ルーベで家宅捜索を行い、数人を逮捕した」と書き込んだ。

それによると、これは麻薬密売組織を撲滅する取り組みのひとつであり、捜査範囲は全国に及ぶという。

ダルマナン氏は「数カ月前から準備を進めてきた」と強調した。

AFP通信によると、当局による摘発は先週、南部の港湾都市マルセイユで始まったという。

フランス政府は6月6~9日にかけて行われる欧州議会選を前に、パリ五輪・パラが開催される市内を含む都市部で麻薬密売組織や売人を一掃するとしている。

マクロン(Emmanuel Macron)大統領は先週マルセイユを訪問した際、「今後数週間のうちに全国各地で同様の取り締まりを10件ほど実施する」と約束していた。

警察はこの取り締まりで逮捕した個人の身元を明らかにしていない。麻薬が押収されたかどうかも不明である。

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