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復活したばかりのフランス首相解任か、野党が不信任決議案提出

議会は16日にルコルニュ首相の不信任決議案を採決する予定だ。少数与党は極右と極左政党を除く野党に協議を呼びかけている。
フランス、極右「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン議員(Getty Images/AFP通信)

復活したフランスのルコルニュ(Sebastien Lecornu)首相が不信任決議案に直面している。

国民議会(下院、定数577)がこれを可決した場合、マクロン(Emmanuel Macron)大統領には解散総選挙以外、選択肢がなくなるかもしれない。

マクロン氏は先週、辞任したばかりのルコルニュ氏に再登板を命じ、政治的な行き詰まりを打開するよう要請した。

これにより、ルコルニュ氏は辞任から1週間も経たぬうちに首相に返り咲き、再び野党と対峙することとなった。

ルコルニュ氏は9月9日に前任者のバイル(Francois Bayrou)元首相の後任として、不安定な状況が続く中、この1年で4人目の首相に就任した。

議会は16日にルコルニュ氏の不信任決議案を採決する予定だ。少数与党は極右と極左政党を除く野党に協議を呼びかけている。

左派政党「不屈のフランス(LFI)」と極右「国民連合(RN)」の議員らが提出した不信任決議案が可決されるかどうかは微妙な情勢だ。

大統領府は15日、ルコルニュ氏が失脚した場合、マクロン氏は議会を解散する可能性があるとほのめかした。

地元メディアの世論調査によると、最大派閥の右派は議席をさらに伸ばす可能性が高い。LFIとチームマクロンは厳しい戦いを強いられることになるだろう。

フランス・テレビジョンは専門家の話しとして、「マクロン大統領が解散を決断した場合、中道右派は完敗し、RNが結成以来、初めて政権を握ることになるだろう」と報じた。

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