◎サマラス氏は2009年に首相に就任、2015年の選挙で敗れた。
ギリシャ、首都アテネの国会、新民主主義党(ND)のサマラス元首相(Getty Images/AFP通信)

ギリシャのサマラス(Antonis Samaras)元首相が与党・新民主主義党(ND)の政策を執拗に批判したとして、除名処分を受けた。

サマラス氏は強硬なナショナリストで、トルコとの交渉におけるミツォタキス(Kyriakos Mitsotakis)首相の融和的なアプローチを批判してきた。

またサマラス氏は今年2月に成立した同性婚を認める法律も批判していた。同国は正教会が人口の大多数を占める国として初めて同性婚を合法化した。

政府はサマラス氏が地元紙のインタビューで、トルコとの交渉をめぐって外相の更迭を要求したことに憤慨した。

首相府の報道官は16日の声明で、「サマラス氏は意見を述べるだけでなく、外相に関する極端なウソを拡散した」と述べ、サマラス氏を除名したと明らかにした。

サマラス氏は16日に声明を出し、NDとミツォタキス氏を批判した。「政府与党のやり方は傲慢と神経喪失で説明できます。首相は党の方針を見失い、似ても似つかない政策を追求しています...」

サマラス氏は2009年に首相に就任、2015年の選挙で敗れた。

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