◎キプロスの家計負債と企業負債は昨年も減少し続け、EUの平均に非常に近い水準になった。
キプロス、首都ニコシアの商店街(Getty Images)

格付け会社フィッチ・レーティングスは8日、キプロスの信用格付けをBBB+に引き上げた。

フィッチはキプロスが金融危機に耐える能力を高めていること、政府が財政の健全化に取り組んでいること、2013年の金融危機以降、不良債権比率が低下し、銀行セクターが強化されていることを評価したとしている。

それによると、キプロスの家計負債と企業負債は昨年も減少し続け、EUの平均に非常に近い水準になったという。

またフィッチは同国の過去2年間の財政実績は「非常に力強い」と指摘。プライマリー黒字は4.5%に達し、ユーロを通貨とする国の中で「断然高い」と評価した。

国債の発行残高は高成長と大幅な財政黒字により、今年はGDPの70.6%、2025年には65.1%まで減少すると予想されている。

フィッチは「キプロスの債務レベルはまだ比較的高いが、政府はユーロ圏で最も急激な速度で、最も力強く債務を削減することに成功した」と評価している。

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