▽火事は「クラブ・パルス」のステージ上で16日の午前3時頃に発生。花火ショーの最中に引火したとされる。
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北マケドニア・コチャニの違法ナイトクラブが火災に見舞われ、少なくとも59人が死亡、155人が負傷した。地元当局が16日、明らかにした。
地元メディアによると、警察当局が汚職の疑いで捜査を開始し、クラブの営業を許可したとされる地元当局者数人逮捕したという。
内務省の報道官は16日の記者会見で、「18~23歳の若者少なくとも59人が死亡し、155人が病院に搬送され治療や手当てを受けている」と語った。
それによると、犠牲者の中にはクラブの警備員も含まれているという。
火事は「クラブ・パルス」のステージ上で16日の午前3時頃に発生。花火ショーの最中に引火したとされる。
内務省によると、このクラブは1年以上前から偽の許可証を提示し、違法に営業していたという。
地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「火災当時、クラブ内には定員(250人)の2倍を超える客が入り、ひどくごった返し、出口はひとつしかなかった」と伝えている。
捜査当局はクラブの責任者を含む20人以上を拘束。うち少なくとも15人が地元の警察署で事情聴取を受けているとのこと。
クラブの所有者とされる人物はこの大惨事に直接関与した疑いで逮捕された。警察は逮捕した個人の身元を明らかにしていない。
さらに、クラブの営業を許可したとされる地元自治体の局長クラスらも尋問を受けている。内務省は「多くの逮捕状が発行されることになる」と述べた。
火災から生還したという男性はAP通信の取材に対し、「ステージ上部から炎が上がった時は演出かと思ったが、スタージ近くの人たちが逃げろと叫んだ後、会場全体がパニックになった」と語った。
この火事でクラブは全焼。屋根の一部が焼け落ちた。
ミコスキ(Hristijan Mickoski)首相は声明で、犠牲者に哀悼の意を表し、クラブが違法営業を続けてきたことに言及。「捜査当局が責任を追及する」と約束した。