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▽バルト海に敷設されているエストリンク2号ケーブルは昨年12月25日に破断。両国の電力供給に影響は出なかった。
2025年1月3日/フィンランドの港、押収されたロシア船籍の石油タンカー(ロイター通信)

フィンランドの裁判所は3日、同国とエストニア間の海底ケーブル破断に関与したとされるロシア産石油を積んだタンカーの差し押さえを支持し、船主の訴えを退けた。

バルト海に敷設されているエストリンク2号ケーブルは昨年12月25日に破断。両国の電力供給に影響は出なかった。

両政府は妨害行為の可能性があるとみて捜査している。

フィンランド当局は先週、ロシア産の石油を積んだタンカー「イーグルS」が錨を下ろした状態で航行し、ケーブルを破損させた疑いで差し押さえた。

タンカーを所有するUAE(アラブ首長国連邦)の企業は同船と乗組員の釈放を求めていた。

ヘルシンキ地裁は3日、船主の訴えを退け、当局による差し押さえを支持した。

地元メディアによると、原告は乗組員の解放を求める新たな申し立てを行う予定だという。

税関は対ロシア制裁違反の疑いがあるとして、その積荷である3万5000トンの無鉛ガソリンを差し押さえている。

税関はイーグルS号がEUの対ロシア制裁を回避して石油製品を販売する「影の船団」のひとつとみて慎重に捜査している。

フィンランド警察の主任捜査官は先月末、「海底ケーブルが破断した現場の周辺数十キロの範囲に錨を引きずったような跡が残っていた」と明らかにした。

また捜査官はイーグルS号の錨とこの跡が一致したことを確認したとしている。

イーグルS号が故意に錨を下ろして航行したかは分かっていない。

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