◎このペアは2018年、同国の独立100周年を記念して中国から贈られたもので、2033年まで貸与されるはずだった。
フィンランド中部のアフタリ動物園、雪遊びをするパンダ(Getty Images)

フィンランド中部にある動物園が8年以上前倒しで中国にジャイアントパンダを返還することになった。現地メディアが25日に報じた。

首都ヘルシンキの北方約330キロに位置するアフタリ動物園は25日にフェイスブックを更新。メスのパンダ「ルミ」とオスの「ビリー」が今年後半に中国に戻ると発表した。

このペアは2018年、同国の独立100周年を記念して中国から贈られたもので、2033年まで貸与されるはずだった。

しかし、同園の入場者数は2020年のパンデミックとロシアによるウクライナ侵攻の影響で減少。同園はインフレや金利の上昇なども影響したと説明している。

中国の習近平(Xi Jinping)国家主席は17年4月、当時のニーニスト(Sauli Niinistö)大統領と会談。ペアは翌年1月、フィンランドに到着した。

アフタリ動物園は人里離れた自然保護区に多くの観光客を呼び込もうと、約800万ユーロをかけて専用のパンダブースを建設した。

パンダの個体数を増やそうとする中国の努力は実を結びつつあり、その一部は野性に戻っている。

野性パンダの生息数は徐々に増え、2000頭近くに達したと推定されている。そのほとんどが森林の多い中国・四川省で生活している。

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