フィンランド議会、オタワ条約からの脱退承認、ロシアの脅威に対応

オタワ条約は1997年署名、1999年に発効した。米国、ロシア、中国、インド、パキスタン、韓国など、現在および過去に地雷を製造・使用した主な国々を含め、30カ国近くが未加盟である。
ウクライナ東部ドネツク州、ロシア軍の地雷が敷設されているエリア(Getty Images)

フィンランド議会(一院制、定数200)は19日、隣国ロシアの脅威に対抗する取り組みに一環として、対人地雷禁止条約(オタワ条約)からの脱退を圧倒的賛成多数で承認した。

フィンランドはロシアと1340キロメートルの国境を共有、2023年にNATOに加盟した。

政府はロシアから攻撃を受けた場合、国境沿いに地雷を敷設する必要があるとして、オタワ条約からの脱退を表明していた。

議会は政府の提案に基づくオタワ条約からの離脱案を賛成157ー反対18で可決した。

北欧とバルト諸国は2022年にウクライナ戦争が始まって以来、ロシアの侵攻の可能性について警鐘を鳴らしてきた。

ウクライナはこの戦争により、世界で最も地雷や不発弾の影響を受ける国のひとつになった。

オタワ条約は1997年署名、1999年に発効した。米国、ロシア、中国、インド、パキスタン、韓国など、現在および過去に地雷を製造・使用した主な国々を含め、30カ国近くが未加盟である。

バルト3国のリトアニアとラトビアの議会は今年初めにオタワ条約からの脱退を承認した。

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